骨折か捻挫か・・・柔道整復師が悩むところだ。
我々教員としては あらゆる鑑別診断法を学生に伝えるのだが、授業で教えられるのは、はっきりした骨折・脱臼・捻挫・打撲であり微妙な骨折であったり、強度の捻挫であったり、脱臼に骨折が合併していないか、せとぎわを教えるのは大変むずかしい。
そこで必要なのがいかに新鮮な外傷患者に接するかである。
教科書の鑑別診断法はもちろんだが、私が若いスタッフに云うのは 患者さんの表情を見逃すな・・・ということだ
患者さんが『痛い!』と訴える際の表情は 微妙に違う。
顔・声・態度・・・それを見分けるには、患者さんが来院してきた時から観察し歩き方 話し方 話している時の表情を見てから患部を診ることです。
これだけは いくら説明しても、数を経験しなければ身に着かない。
これからの柔道整復師には 患者を診る力より人を見る力を養ってほしい。
人を見る力が身につけば 患者さんが訴えることも見逃さずに鑑別診断出来るのではないでしょうか。
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