初めての・・・・

この写真 先日診た患者さんです はっきりした変形がわかります 21歳男性 躓き壁に右手を強打し負傷  視診・触診で普通の脱臼・骨折じゃないことはすぐに判断できました。

直ちに整復しましたが 第4・5中手手根関節がふらふらの不安定で簡単に整復は出来るものの 手を離すとすぐに転位する大変難しい症例でした。夜も遅かったため 固定し次の朝 整形外科へ受診を指示しました。

診断は 第3・4・5中手手根関節脱臼 第3・5中手骨骨折でした

私自身 たいていの骨折・脱臼の整復経験はありましたが 片手だけでこれほどの多発脱臼に多発骨折がからんだ症例は初めてでした 整形外科に勤めていた時代には 転落事故や交通事故で全身に骨折・脱臼を受傷した例はみていましたが 壁にてを衝いただけでこれほどの重傷はまれでした 

もうひとつ 稀というか 初めての経験が この患者さんを検査した際

軸圧痛・介達痛がほとんど無かったことです この症状が一番惑わされました 私の経験では軸圧痛・介達痛は骨折を診断するうえで大きな基準になるのですが ほとんど感じなかったことです・・・指は動かせました 指先の感触も左右差はほとんどなく なぜ軸圧痛・介達痛がほとんどなかったのか今でもわかりません このような症状は私自身 初めての経験でしたが もちろん この患者さんも初めての経験だろう。

柔道整復師として、柔整の教員として初めての症例が増えたことは私にとって貴重な経験でした。   

どんな症例でも 怪我をして治療をする際 私をえらんでいただいた患者さんには感謝し必ず納得のいく満足していただく処置をしなければならないと改めて痛感しました・・・・たとえそれが私にとって初めての症例でも。

 

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