久々の『ミルチ』


札幌市中央区南5西20 カレー屋さんだ 30年前私が柔道整復専門学校に入学した際 部屋を借りていたすぐ近所に私の入学とほぼ同時にオープンした店だ 田舎で育ったもんで カレー専門店っていうのが未知の世界で勇気を出して入店してみた 何を注文していいかわからないまま メニュー表の一番上にあった「マトン」を注文 衝撃だった・・・今まで食べたカレーはなんだったんだろうろ思うほど 違う食べ物に感じた その後週5は通って完全にミルチにはまった。 たまに別の店でカレーを食べても なぜかミルチと比べながら食べてしまうほど 私の基準がミルチになっていた。昼間 仕事をしながら夜の学校に通い 常にお腹をすかしていた ミルチのママとマスターにも大変お世話になった 学校帰りにミルチに寄り 皿を洗って 店を片づけて 賄いを御馳走になり寒い部屋に帰る日が続いた 当時 ミルチは一般住宅の半地下でひっそりと営業していた 開店して間もないころは決して繁盛しているとは思えなかったが カレーはどこの店よりおいしかった 閉店後 マスター ママ 数人の常連客と 将来のことを深夜まで語り合った みんなその日を過ごすのに必死だったころだった

私も学校を卒業し 結婚し 独立開業し 恵庭に移り ミルチに行くこともへったが今でも ママとマスターは優しく迎えてくれる・・

今ではミルチも自社ビルで営業し昼時になると駐車場もあふれるほど・・

私にとって いまだにミルチよりおいしいカレーはないし ミルチは私が一番大変だったころを思い出させてくれるソウルフードであり原点であり目標でもあるお店です